近代株式会社の歴史

 ところが20世紀になってアメリカで製造業にまで株式会社が普及するようになり、その規模が大きくなったことで、一般の大衆までが株式を所有するようになった。株主の数が増えるにつれて、株主総会を開いても株主全員が集まるということができず、株主総会の形骸化が進行した。この頃に、大株主である資本家が会社を支配しているのではなく、株式を所有していない経営者が会社を支配するようになったという主張である、「経営者支配論」が有名になった。

 そして個々の大企業をみても上位大株主はほとんど機関投資家が占めるようになった。

 このように近代株式会社の歴史をみていくと、以下のように特徴付けることができる。

第1段階:19世紀なかばから20世紀はじめまで。個人資本家が大株主。

第2段階:1920年代頃から60年代頃まで。個人投資家に株式が分散、それに基づいた「経営者支配」。

第3段階:1970年代から現在まで。法人、あるいは機関投資家に株式所有が集中、法人所有あるいは機関所有に基づいた「経営者支配」。